写真展行って来た

「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。
たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いてみせるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって…
その夕陽を見て、感動して自分が変わってゆくことだと思うって」

子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。
いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、
人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり
勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がする。

遠い昔に出会った誰かが、自分を懐しがっていてくれる。
それは何と幸福なことだろう。

"旅をするということは、
通り過ぎてゆく土地に眠るたましいを
揺り動かすことなのだ"

星野道夫撮影、朝日新聞社事業本部編「星野道夫の宇宙」朝日新聞社事業本部、2003
※孫引き

上三つは

旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)

一番下は
森と氷河と鯨―ワタリガラスの伝説を求めて (ほたるの本)

森と氷河と鯨―ワタリガラスの伝説を求めて (ほたるの本)