ウィキペディアで何が起こっているのか―変わり始めるソーシャルメディア信仰

ウィキペディアで何が起こっているのか―変わり始めるソーシャルメディア信仰

新聞で紹介されていたので読んでみた。が、期待していたような内容ではなかったなあ。文中でちょろっと出てきたいわゆる「集合知」について知りたかったのだけれども。
構成は
第一章:ウィキペディアの簡単な説明
第二章:ウィキペディアで起きた荒らし
第三章:プライバシーに絡めたウィキペディアの問題点

…かつてウィキペディアンの一部に存在した「ウィキペディア村」的な倫理観は、…(P.97)

  • ただの閲覧者としてウィキペディアを見ていた者からすると、仕組みだけでなく歴史についても詳しく説明して欲しかった。

第四章:管理者などへのインタビュー
第五章:ソーシャルメディア概論

  • 各メディアやネット利用に関して調べている人には既出の内容だと思う。


五章を読み始めた時に「章立ておかしくね?」と思ったのだがオチのつけ方としてはこんなもんか。
印象としては、ウィキペディア上におけるプライバシー侵害に関して筆者がやけにカッカしているなあ、という感じ。
法に触れる行為はNGだと思うがそれ以外に二章で取り上げられていたような事件は割と問題でないような…と思うのは当事者ではないからだろうな。多分。


そもそも、ウィキペディアが「百科事典」を自称しているのが誤解のもとなのではないだろうか。単なる一つのプロジェクトであり、作成された記事は公式なものではなく、そこに載っている内容が全てではない…のだが、偶然辿り着いてしまった人間はそんなもん知ったこっちゃない訳で。


おにいちゃんがいてよかった (いのちのえほん)

おにいちゃんがいてよかった (いのちのえほん)

( ^ω^)・・・




( ;ω;)ブワッ